研究課題
基盤研究(C)
近年著しい増加傾向にある慢性腎不全では、低カルシウム高リン血症によって、副甲状腺過形成を伴う二次性副甲状腺機能亢進症(SHPT)が生じ、その治療法の開発が求められている。しかしながら、副甲状腺は極めて小さな内分泌器官であるため、その機能形態の維持機構について十分に研究されていない。魚類において副甲状腺ホルモン パラトルモン(PTH)はホルモンではなく成長因子として機能するが、本研究では、哺乳類のPTHがホルモンとしてだけではなく傍分泌性成長因子として副甲状腺細胞の維持を果たしている可能性を検証し、PTHの新たな機能を明らかにする。