研究課題
基盤研究(C)
生物は進化の過程で飢餓への耐性を高める多様な生理システムを獲得してきた。特に運動機能の維持は重要である。しかし、運動器である骨格筋はタンパク質の貯蔵庫としての役割も持つため、飢餓の際は積極的に筋萎縮を生じる。さらに司令塔である神経系は高いエネルギー需要を持ちながらも、その貯蔵力は大きくない。したがって、飢餓及び筋萎縮の際には、運動機能維持のために、神経筋シナプスにおいてダイナミックな伝達様式の変化が求められることは間違いない。本研究では、骨格筋の代謝状態を容易にモニターできるゲノム編集ゼブラフィッシュを用いることで、神経筋シナプス伝達の代謝依存的制御機構を解明することを目指す。