研究課題
基盤研究(C)
脂肪組織には褐色脂肪組織(BAT)と白色脂肪組織(WAT)がある。前者は熱産生器官として体温を調節するのに対し、後者はエネルギーの貯蔵器官とされる。しかし共に生体のエネルギー代謝に重要な役割を果たしているが、そのクロストーク機構は不明である。申請者らはBAT特異的に発現する細胞膜受容体Lgr6を遺伝子破壊することにより、Lgr6を発現しないWATの重量が有意に減少した。脂肪量の制御は生体のエネルギー恒常性維持に必須であり、その破綻は肥満症とその関連疾患を引き起こす。本研究ではLgr6に着目してBATとWATのクロストークによる脂肪量調節機構の解明を目指す。