研究課題
基盤研究(C)
モルヒネに代表されるオピオイド鎮痛薬は、強力な鎮痛薬である一方で、長期使用により薬理作用が減弱・消失するという「鎮痛耐性形成」の発現が臨床上の治療障壁となっている。本研究では、痛みの治療をより効果的に行うため、この「鎮痛耐性形成」機序の解明に取り組み、その抑制戦略の開発に向け研究展開をする。特に本研究では、「脳内ミクログリア細胞に発現する 新しい炎症関連分子の一つ RTP4 がモルヒネ鎮痛耐性形成に関与する」という仮説をたて、その可能性を検証する。最終的に、「新規神経炎症制御分子 RTP4 を介したモルヒネ鎮痛耐性形成の抑制戦略の開発」に向け研究展開する。