研究課題
基盤研究(C)
組織の恒常性維持には幹細胞の適切な自己複製・分化の制御機構が必須である。ミトコンドリアは形態変化により、細胞内代謝やシグナル経路に寄与する。応募者はミトコンドリア形態制御因子OPA1による気道上皮基底幹細胞(BSCs)制御を見出したが、その下流シグナルや組織再生、肺扁平上皮がん誘導への関与は不明である。そこで、OPA1による(1) BSCsの自己複製・分化制御の分子機構、(2) 気道上皮再生制御、また、(3) OPA1の発現異常による肺扁平上皮化生誘導の有無を解明する。これらは、ミトコンドリア標的再生医療、ミトコンドリア異常に起因する固形がん発生機構の解明といった、新たな分野創成の基盤となる。