研究課題
基盤研究(C)
小型の冬眠哺乳類は冬眠期に外気温とほぼ同等の体温と、ヒトと同様の36℃の体温を、交互に繰り返すという劇的な体温変動を行う。冬眠哺乳類の組織はこのような温度変化によって様々なストレスに晒されるはずであるが、全くダメージを受けない。このようなストレスは、臓器移植における温度変化などと類似していることから、冬眠哺乳類組織が種々のストレスに耐えられるメカニズムを明らかにすれば、こうした医療場面において画期的な組織保護技術の開発にもつながると期待される。そこで本研究ではハムスターiPS細胞に由来する細胞を用いた遺伝子の機能解析によりそのメカニズムの解明を目指す。