研究課題
基盤研究(C)
肝炎などの炎症作用に改善効果を示すことが知られる生薬由来の有効成分グリチルリチンに対する分子標的の探索によりPGRMC1が同定された。グリチルリチンはPGRMC1に結合することにより、抗腫瘍活性や抗肥満作用を示すことを明らかとしてきた。一方で、グリチルリチンは古くから肝保護効果、抗炎症効果を目的に臨床でも用いられているにも関わらずその作用機構は長らく不明となっている。本研究では、グリチルリチンがPGRMC1の機能制御を介して主作用である肝保護作用、抗炎症作用に着目して、PGRMC1の肝炎や浮腫などに対する新たな機能の解明を目的とする。