研究課題
基盤研究(C)
慢性炎症が線維化・がん化を惹起することが知られているが、それらの発症過程を反映する病態モデルマウスは少なく、その機序は不明な点が多い。ゆえに引き金となる鍵分子の同定とそれを利用したモデルマウスの樹立は急務である。申請者は、ヒトの慢性炎症において、ヒトIRAK1が炎症経路とWnt経路の双方を同時に活性化することが、線維化やがん化へ移行する鍵ではないかという仮説を立てるに至り、その検証に必要な、①ヒト化マウスと、②ヒトIRAK1-Tgマウスをゲノム編集により独自に作成し、それらの病態過程を調べる。