研究課題
基盤研究(C)
アルツハイマー病(AD)の主要な病態である脳内アミロイドβ(Aβ)を標的としたAD治療薬は認知機能を回復するには至っていない。以前、世界に先駆けAD発症リスクとなるSHARPIN変異G186Rを報告した。最近、興味深いことに同変異ノックイン細胞でAβ分泌量の増加を見出した。本研究では、SHARPIN変異ノックインマウス由来ミクログリアのAβ貪食能を調べる。さらに、RNA-Seqによる網羅的遺伝子発現解析を実施し、AD患者から同定したSHARPIN変異が如何にしてAβの代謝に関わるかを明らかにする。得られる成果は、ADの新規創薬ターゲット発見につながると期待される。