研究課題
基盤研究(C)
『翻訳』は生物種細胞種に限らず根源的な生命現象である.従って,自閉症の創薬ターゲットとするにはリスクが伴う.しかし,翻訳シグナルを各ステップ,フェーズごとに細かく分割し,自閉症の脆弱ポイントを同定できた場合,翻訳プロセス自体に多大な影響を及ぼす事なく,自閉症症状のみにターゲット出来うる創薬が現実性を帯びる.さらに,これまで遺伝的相関が認められていたものの,創薬ターゲットとしては考えられなかった『翻訳』のフェーズ特異的自閉症リスクが明らかにされれば,シナプス一辺倒であった自閉症薬に,さらなる自閉症薬のオプションが追加される事となり,広範な症状が認められる自閉症への幅広い対応が期待できる.