研究課題
基盤研究(C)
敗血症により毎年約1100万人が死亡し、がんを上回る世界中の死者の5人に1人になる。特に高齢者では不可逆的な敗血症性ショックに進展しやすく死亡率は40%に達している。本申請は、敗血症関連肝障害の微小環境においてマクロファージの機能変容に着目し、分子間接着因子トランスグルタミナーゼ(TG2)の活性化によるタンパク質の架橋複合体形成の発現動態を追跡し、マクロファージの機能変容との因果関係を明らかにする。さらに、質量分析を用いてTG2の基質タンパク質を網羅的に探索し、タンパク質架橋複合体を標的とした新たな病態の制御法や診断マーカーの創出に挑戦する。