研究課題
基盤研究(C)
光免疫療法では,波長700 nm付近の近赤外領域に吸収を有する色素であるIR700を抗体に結合させた薬剤を用いる。申請者らは、IR700結合IgEを合成し、これの投与がIgE受容体を強発現するマウス培養マスト細胞を近赤外線照射で死滅させることを見出している。マスト細胞は様々なメディエーターを産生し、各種アレルギー疾患のエフェクターとして働く。本研究では、マウス個体にIR700結合IgE投与・近赤外線照射を行いin vivoで組織マスト細胞を死滅させる条件を確定し、このマウスでアレルギー症状が改善されるかを検討する。その結果は、ヒトアレルギー治療への光免疫療法応用にも繋がると期待される。