研究課題
基盤研究(C)
現行のMS 研究・治療の主たる対象はT細胞であるが、自己抗体も病態に関与することが示唆されている。末梢神経系の免疫性疾患であるギラン・バレー症候群では、神経組織中の糖脂質が自己抗体の標的抗原であるが、MS における抗糖脂質抗体の役割は不明である。本研究では、MSの異なる臨床病型を再現する動物モデルを用いて55種の抗糖脂質抗体を網羅的に測定し、病型との関連性を解析する。また、抗糖脂質抗体産生ハイブリドーマを樹立し、産生抗体の特性を解析することで、病型・病態における抗糖脂質抗体の役割を明らかにする。本研究により、MSの異なる病型の病態解明および新たな診断・治療戦略の確立が期待できる。