研究課題
基盤研究(C)
わが国ではスピロヘータ感染症が増加している。同感染症に対する抗菌薬治療の際には、Jarisch-Herxheimer反応 (JHR) に注意する必要がある。JHRは、抗菌薬初回投与後4時間前後で発熱、悪寒、脈拍数増加、血圧低下、発疹などの症状をきたす現象で、ときに肝障害や腎障害、心筋障害、中枢神経障害などを合併して重篤化する。妊婦にJHRが起こると新生児・胎児死亡をきたすことがある。本研究では、1)レプトスピラ感染ハムスターを用いてJHRの動物モデルを確立し、2)動物モデルを用いてJHRの病態を免疫学的、病理学的に解明する。さらに、3)これらの知見をもとにJHRの予防方法の開発を目指す。