研究課題
基盤研究(C)
CADASILは、血管平滑筋細胞の変性などの血管病変と大脳白質障害により認知症に至る脳小血管病である。申請者らのグループは、世界に先駆けてCADASIL患者由来のiPS細胞を用いた独自のin vitroの実験系で実際の病態を再現することに成功した。本申請課題では、in vitro病態モデルを使用した治療薬候補のスクリーニングにより、一定の効果を認めた薬剤について、さらにその作用メカニズムと副作用の詳細について、患者由来iPS細胞またはCADASILトランスジェニックマウスを用いて検討し、治療薬候補の臨床試験実施、さらに薬事承認のための非臨床治験のデータ収集を行う。