研究課題
基盤研究(C)
本研究の目的は熱帯熱マラリア原虫が感染した赤血球のヒト骨髄間葉系幹細胞への接着メカニズムの解明である。熱帯熱マラリア原虫はヒト赤血球内で増殖する一方で、一部の感染赤血球は末梢血から骨髄内の微小環境へと移行し、その中でガメトサイトと呼ばれる形態へと成熟していく。成熟ガメトサイトは再び末梢血へと移行し、蚊の吸血により媒介蚊へと感染することで他のヒト宿主へと伝播する。骨髄の中では、原虫の感染赤血球が骨髄間葉系幹細胞へと接着しガメトサイト成熟が起こると推察されている。本研究では感染赤血球の骨髄細胞への接着に必要な原虫分子を同定することを目指す。