研究課題
基盤研究(C)
本研究ではこのマウスモデルを用いて、C. glabrata の「トロイの木馬」仮説による腸管粘膜バリア突破戦略を解明する。さらに「C. glabrata 全遺伝子欠損株ライブラリ(約5,000株)をマウスに経口投与し、肝臓への播種に失敗した欠損株を次世代シークエンサー(NGS)によって網羅的に解析する」という、申請者が開発したスクリーニング系により、腸管粘膜バリア突破に関わる本菌の遺伝子を同定する。これらの多角的なアプローチにより、C. glabrataによる播種性感染の基本戦略を明らかにし、究極的には病原遺伝因子を標的とする新規坑真菌薬の開発に貢献することを目指す。