研究課題
基盤研究(C)
エリザベスキンジア・アノフェリス菌(EKA)による細菌感染症が世界各国の医療施設から分離されている。EKA感染症の多くは血液検体から分離され、その多くが多剤耐性を示すことから医療現場で大きな脅威となっている。本菌はマラリアを媒介するアフリカ由来ガンビエハマダラ蚊の中腸から分離されたが、その後、節足動物からの分離報告はない。本研究では日本及びタイ由来の蚊からエリザベスキンジア属菌を分離し、その分子疫学的特性を明らかにするとともに、EKAがどのように蚊と共存しているのか、蚊からヒトへどのように伝播しヒトで病原性を引き起こすのかを解明する。