研究課題
基盤研究(C)
本研究ではAeromonasを対象として、侵襲性感染症の発症に関わる菌株側の遺伝的背景の解明に取り組む。Aeromonas属は水環境を広く分布する細菌だが、稀に壊死性軟部組織感染症などの重篤な侵襲性感染症を引き起こすことが知られている。しかし、その発症に関わる病原因子は明らかになっていない。本研究は、侵襲性/非侵襲性感染症患者から分離された菌株および環境分離株との網羅的な比較ゲノム解析により、発症に関わる菌株側の遺伝的背景の解明を目指す。Aeromonas属の 1,000株規模での比較ゲノム解析はこれまで実施されておらず、新規の病原因子の特定に繋がることが期待される。