研究課題
基盤研究(C)
ウェルシュ菌による食中毒は生体内毒素型に分類され、病原性のウェルシュ菌分離と毒素遺伝子の確認に加え、患者便からのウェルシュ菌エンテロトキシン(CPE)検出が決定的な証拠となる。従来の毒素検出法では、擬陽性と擬陰性が頻発し信頼性に乏しい結果しか得られない。毒素を低濃度まで信頼性高く検出し、食中毒の原因究明と毒素産生量の違いに迫るためには、CPEの分析法を開発し研究基盤を整備する必要がある。そこで本研究では、液体クロマトグラフ-タンデム型質量分析計と定量プロテオミクスを組み合わせることで、原因毒素を同定・定量可能な分析法を開発する。