研究課題
基盤研究(C)
自然免疫系では、TLRをはじめとする病原体センサーが、ウイルスや病原体の侵入を察知し、炎症反応、細胞増殖などを誘導する。これらの反応が過剰に応答しないように、ヌクレアーゼによる分解・代謝によりリガンドの修飾を受ける。本研究では、DNAがリソソームに蓄積した状態(DNAストレス)に着目し、DNAセンサーTLR9がどのような応答をするか検証を行う。具体的には、Phospholipase(PLD)3、PLD4欠損マウスを作製し、炎症状態、免疫細胞の分化、活性化について理解する。また、PLD欠損マウスにおけるリソソームに蓄積したDNAの配列同定を行い、生体内におけるDNAリガンド制御機構を解明する。