研究課題
基盤研究(C)
最近我々は、血流中に存在し、死細胞クロマチンの分解に関与するDNase1L3が、免疫系を活性化し、腫瘍増殖を抑制する可能性を見出した。一方、壊死腫瘍細胞などより放出されるタンパク質HMGN1が抗腫瘍活性を増強することが知られている。本来HMGN1は核タンパク質で、クロマチンに結合する。そこで、DNase1L3 によって切断されたクロマチン断片にHMGN1が結合し、免疫系の賦活化に関与するのではないかという仮説を抱き、これを検証することを目的とする。