研究課題
基盤研究(C)
T細胞の老化は抗原に低応答となり易感染性や炎症を伴う自己免疫の原因となる。T細胞の老化にはミトコンドリア(Mt)の異常を伴うことが多い。これまでにMtに局在するタンパク質TFAM(mitochondrial transcription factor A)を欠損する(TFAM_cKO)マウスのT細胞が、抗原に対する応答性の減弱化(増殖やサイトカイン産生の低下)や細胞老化を示す事、このマウスは抗核抗体を産生する事を見出している。このような特徴を示すTFAM_cKOマウスを用いて、この研究ではMt機能に着目し、増殖停止や炎症反応を伴う細胞老化や自己免疫応答のメカニズムを明らかにする。