研究課題
基盤研究(C)
CD74分子はMHCクラスIIの発現を制御する機能に加え、活性化リンパ球によって産生されるマクロファージ遊走阻止因子(MIF)の細胞膜受容体として、細胞増殖や生存を制御する機能を持つ。本研究では、1)インフルエンザウイルス感染で活性化リンパ球から産生されるMIFが、CD74分子を介して肺上皮細胞の増殖・分化を促進する可能性、および2)肺上皮細胞によるMHCクラスIIを介した抗原提示が、リンパ球のリクルートを介して組織損傷を抑制する可能性、また記憶T細胞・B細胞の感染局所における生存の維持に関与している可能性、について検討する。