研究課題
基盤研究(C)
エンハンサーは、数百塩基の長さであり、各遺伝子に複数個存在する。活性化されたエンハンサーはプロモーターに近接してプロモーターからの転写を活性化する。性ホルモン刺激時に、標的遺伝子のエンハンサーでゲノム切断がしばしば発生する。ATM遺伝子は、そのゲノム切断の修復を促進し、性ホルモン刺激後の癌遺伝子の過剰発現を抑制する。本研究は、ATMと同様のゲノム切断修復遺伝子であるBRCA1やBRCA2の、エンハンサーにおける働きを調べる。成果は、性ホルモン依存的な発癌機構を理解する基盤となる。