研究課題
基盤研究(C)
がんは「硬い」組織をもつ。近年、がん細胞は周囲環境の硬さに応答して悪性化することが明らかになってきたが、その仕組みの多くは未解明である。がんの悪性化には転写因子が重要であることが知られているため、申請者はこれまでに硬さに応答する転写因子を探索し同定してきた。しかし、それらはがん細胞のみならず正常細胞でも発現するため、がんの治療標的とした際に強い副作用が懸念された。そこで本研究では、申請者が最近発見した「がんで特異的に発現し硬さにより活性化する転写因子Activating Transcription factor 5(ATF5)」に着目し、がん(特に難治性がんの膵がん)の悪性化機構を解明する。