研究課題
基盤研究(C)
研究代表者は、2019-22年度の基盤(C)の課題” 大腸がんにおけるヒト内在性レトロウイルスの発現解析と機能解明”で、長鎖のRNAシークエンスを用いて大腸がんのがん部で高発現するHERV配列を複数同定した。その中で、ウイルス粒子を構成する構造タンパク質Gagに類似した配列を有し、新規に作成した抗体で大腸がん細胞株での発現を確認できたタンパク質を同定した。本研究課題では、この新規Gag類似タンパク質の機能解析を通して、大腸がんにおけるHERVの機能を明らかにすることを目指す。これにより、HERVを中心とした新たな病態理解が生まれ、がんの新規診断マーカーや治療法開発につながると期待される。