研究課題
基盤研究(C)
膵癌は極めて予後不良な悪性疾患である。ストレス環境下で誘発されるカテコラミンが、β2アドレナリン受容体(ADRB2)を介して膵前癌病変や膵癌増悪に関与することが分かった。また、ストレス負荷で、血中や腫瘍組織内の免疫抑制環境を形成し、膵癌が増悪すること突き止めた。つまり、ストレスは直接的な膵癌への影響ならび、免疫細胞を介し、間接的に膵発癌・増悪に関与している可能性が非常に高いと考える。本研究では交感神経(ストレス)が誘発するカテコラミンの直接的および間接的シグナルが治療標的となるかを明らかにし、今後の膵癌治療へ活用できる可能性が期待できる。