研究課題
基盤研究(C)
本研究では、肝細胞で持続的にHBV表面抗原を発現するB型慢性肝炎モデルマウスを用いて高脂肪食負荷を行い、肝臓組織の病理学的解析、遺伝子発現解析、シグナル解析などを実施し、メタボリックシンドロームによるB型慢性肝炎増悪と肝細胞がん発症の分子機構解明を行う。また、がん浸潤・転移を促進することを我々が解明したANGPTL2や脂質代謝制御に関わるANGPTL3に着目し、ANGPTL2をKOしたモデルマウスやANGPTL3の機能を抑制可能なANGPTL3ワクチン投与を行ったモデルマウスにおける肝炎増悪と肝細胞がん発症への効果を検討し、新規予防・治療戦略の創出に向けた基盤研究を行う。