研究課題
基盤研究(C)
膵癌は早期発見が困難で、5年生存率の低い難治性癌に分類される。薬物療法も化学療法に限られ、2030年には癌死亡原因の第2位になると予測されている。従って、既存薬に対する治療抵抗性の克服、新たな治療戦略の策定が喫緊の社会的要請となっている。本申請では、マウス膵癌オルガノイドを用いて、個体レベルでの薬剤耐性獲得機序を遺伝子発現解析とエピゲノム解析から明らかにし、新たな膵癌の治療戦略策定のための分子基盤を確立する。さらに、ゲムシタビン耐性ヒト膵癌細胞の解析から得られたデータと統合し、新規治療標的の探索、薬剤抵抗性評価のためのマーカーの開発を行う。