研究課題
基盤研究(C)
難治性神経芽腫に対し、GD2抗原に対するモノクローナル抗体療法やキメラ抗原受容体遺伝子を用いたGD2-CAR-T細胞による免疫療法の有効性が報告されている。前者はNK細胞の殺細胞機序である抗体依存性細胞傷害(ADCC)を利用したもので、後者はGD2を直接T細胞が攻撃するものであるが、長期成績は十分なものとはいえず課題も指摘されている。より安全で強力な新規細胞療法の確立が求められており、1)シグナル伝達ドメインの異なる組み合わせをもつ新規GD2-CAR-NKの作成、2)新規GD2-CAR-NKの機能解析、3)細胞数維持や腫瘍免疫回避機構克服を目指した新規CAR-NK療法の確立を行う。