研究課題
基盤研究(C)
白血病細胞は高い増殖能を維持しているために、細胞内に過剰蓄積し易い有害な活性酸素種(ROS)を抑制する抗酸化ストレス機構が亢進している。しかし、この複数因子が関与する抗酸化ストレス機構を制御する中心的役割を担う標的分子は同定されていない。本研究では、マウスの白血病誘導系を用いて白血病細胞の抗酸化ストレス機構におけるミトコンドリア蛋白SIRT3の役割を明らかにする。SIRT3は白血病患者で広く高発現しており、特定の遺伝子異常に依存することなく、白血病細胞共通の亢進した抗酸化ストレス機構を破綻させる新規の分子標的薬の開発につながる分子病態基盤を明らかにする。