研究課題
基盤研究(C)
小細胞肺がん(SCLC)は、5年生存率が低いがんである。SCLCの代謝的な特性が核酸の代謝制御機構であることを見出し、これまで研究してきた。DNA生合成経路のリボヌクレオチドレダクターゼ(RNR)がSCLC細胞のin vitroおよびin vivoの増殖に重要であり、遺伝学的な手法を用いたRNRの欠損がDNA損傷応答(DDR)を誘導することを示した。そこで、本研究提案では、SCLCにおけるRNR阻害剤とDDR阻害剤を併用する新規治療法の開発を試みる。さらに、治療適応患者選定に必要な治療効果を予測する代謝バイオマーカーの同定を目指す。