研究課題
基盤研究(C)
チロシンホスファターゼSHP2は、腫瘍内因性の発がんシグナルを促進する。またSHP2ならびにそのパラログであるSHP1は、PD-1やCTLA-4等の免疫チェックポイントシグナルを媒介し、抗腫瘍免疫に対する抑制性機能を有する。このことから、SHP2ならびにSHP1特異的な低分子阻害剤を開発し、抗PD-1抗体に代表される高価なタンパク質製剤・抗体製剤への依存度を下げ、安価に持続可能ながん治療法の導出を目指す。申請者は新規の作用機序ではたらく阻害化合物シードを既に得ており、本申請課題では周辺化合物を展開・解析し、生体レベルで重篤な副作用なく特異活性を示すSHP1/2阻害剤の開発を進める。