研究課題
基盤研究(C)
甲状腺未分化癌は、予後良好な分化癌から予後不良の未分化癌に転化(未分化転化)することが知られているが、詳細は不明である。原因として、希少性と高い致死性のため、研究に使用できる材料があまりなく、詳細な研究がされていないことが挙げられる。本研究は、極めて希少価値の高い、同一患者の未分化転化前後の病理検体を用いた遺伝子解析をから、未分化転化後に Hippo 経路と EMT 経路の亢進を見出している。そこで、本研究では、甲状腺癌オルガノイドを用いて、Hippo 経路と EMT 経路を基軸とした甲状腺未分化癌の病態解明を目的とする。