研究課題
基盤研究(C)
実行制御」は,変化する環境に適応することを可能にする重要な高次の認知機能である.実行制御は,前頭・頭頂皮質を中心とする大脳ネットワークにより実現されているとされてきたが,小脳も関与していることがわかってきた.そこで,解剖学・生理学でよく知られている「大脳・小脳ループ」が実行制御に関わっているという予想が立てられる.そこで本研究は, 1) 高い時間解像度と空間解像度が可能な機能的MRI法を用いて脳活動を撮影し,2) 小脳核・基底核の空間的配置の同定を高め,3) 時間情報を用いた有向性機能結合解析を用いて,実行制御における大脳・小脳ループの役割を明らかにする.