研究課題
基盤研究(C)
前頭側頭葉変性症(FTLD)は報酬系の異常を含めた多彩な症状を呈する神経難病であり、根治療法、早期診断のためのバイオマーカーが強く希求されている。申請者らはタウノックアウト(KO)マウスの肥満化、報酬系異常を疑わせる表現型に気付き、FTLDの臨床症候との相同性から「FTLDにみられる症状の一部(特に報酬系関連異常)にタウ蛋白の機能喪失が関わっているのではないか」との問いに至った。タウ蛋白のloss of functionに着目した本研究を通じ新しい治療ターゲットの創出が期待される。本課題を通じ新たなタウ蛋白の生理機能を解明しFTLDの原因究明、新規治療法、バイオマーカーの確立への道筋をつける。