研究課題
基盤研究(C)
鼻腔に炎症を起こしたマウスでは、多種類の免疫細胞が一過性に嗅球に浸潤するが、それらは数日後には消失し、嗅球の炎症応答は終息に向かう。本研究では、鼻腔炎症の急性期に嗅球に浸潤する免疫細胞の由来と、嗅球の炎症応答終息過程における髄膜及び鼻粘膜リンパ管の機能を、フローサイトメトリー、組織学的解析、ELISA法、定量的PCR法などの手段を用いて明らかにする。本研究の成果は、炎症とそこからの回復における脳と免疫系の相互作用の理解を深め、脳の炎症性疾患の予防、治療に向けた基礎的知見となる。