研究課題
基盤研究(C)
神経性セロイドリポフスチン症(NCL)は神経症状と視覚障害を特徴とする神経変性疾患である。リソソーム内にはセロイドリポフスチンが蓄積し、神経細胞は変性/脱落するが、これらを繋ぐ機序は未だ十分には解明されていない。NCL病態モデルであるCtsD欠損マウスの解析から神経細胞内に蓄積するリソソームの一部は膜を損傷している可能性を見出した。本研究課題では、CtsD欠損マウスのリソソーム膜損傷に着目し、神経細胞死が誘導される機序解明を目指す。リソソーム膜の損傷は他の神経変性疾患や細胞老化にも関与しており、生体内での実態を理解することは様々な疾患の病態解明と新規治療法の確立につながる。