研究課題
基盤研究(C)
性行為感染症の診断には、主に遺伝子検査法が用いられる。この方法は、高い感度と特異度を有する一方、多くの医療機関では実施困難であり、外部委託検査として検査が行われる。そのため、結果判定まで数日から1週間程度を要することが多く、「利便性」と「迅速性」に課題が残る。実際、初診時に症候から性行為感染症を疑う患者に対して正確な病原体同定をせず、各種抗菌薬を用いた経験的治療がなされており、薬剤耐性菌の増加が危惧される。本研究では、主要な性行為感染症の病原体を高感度に検出するとともに、その抗菌薬感受性に関連するSNPが同定可能な核酸ベースの高感度POCTを開発し、その有効性を実証する。