筋萎縮性側索硬化症(LS)は、根治が望めない極めて予後の悪い神経難病であり、なるべく早期に診断し、病気が進行してきた際の準備を整えることは重要である。ALSの大きな問題点として、診断が神経診察所見(視診)に依存しており、客観性に乏しく確定診断することが難しいため、診断がつかないまま病気が進行してしまう症例が多いことが挙げられる。本研究では、超音波によって舌の線維束性収縮を高感度で検出する「Transoral M-mode ultrasonography (TOMU) 法」による補助診断法を確立することで、ALSの早期診断に寄与し、早期から適切な治療・生活環境整備へと結びつけることを目指す。
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