研究課題
基盤研究(C)
本邦で男女ともがん死亡の上位を占める大腸がんは、欧米先進国の中で唯一死亡率が低下していない。大きな理由として現行の便潜血検査によるがん検診制度が大腸がん死亡の抑制に有効に機能していない。本研究では大腸がん検診制度に大腸内視鏡検査を取り入れるために必須である高リスク群同定のための、実用化可能な大腸がん発症リスク予測法を確立する。大腸がん発生には加齢や生活習慣などさまざまな要因が複合的に関与するが、膨大な数の要因が総体としてどの程度大腸がん発症リスクを高めるかを、ビッグデータからアルゴリズムを機械(深層)学習する人工ニューラルネットワーク(ANN、いわゆるAI)を用いる。