研究課題
基盤研究(C)
敗血症患者の血中に増加するトリグリセライド(TG)-richリポ蛋白(TG-LP)が含有するアポリポ蛋白(apo)Eをリガンドとして、ともに炎症性シグナルの伝達も担っているSyndecan (SDC)1とLDL受容体関連蛋白(LRP)1が協調する経路を介して代謝されることに着目し、敗血症における脂質代謝と炎症反応との連関機構とその破綻機序の病態生理学的意義の解明を目指す。加えて、血清脂質およびapoE、SDC1、LRP1をはじめとするLP代謝関連分子の動態解析を通じて、これらの臨床検査を活用した新たな敗血症の診断法および重症度判定法の提案を試みる。