研究課題
基盤研究(C)
パーキンソン病 (PD)患者脳内に出現するレビー小体の主要構成成分であるα-シヌクレイン (αS)は、本疾患の病態プロセスの鍵となるタンパクである。αSは神経細胞の細胞質と共に核内にも存在するが、核内αSの機能的役割は殆ど知られていない。近年、αSと相互作用する核内タンパクの網羅的解析により、遺伝子発現制御に重要なヒストンのリモデリング因子であるWDR5 (WD Repeat Domain 5)とαSが会合する事を見出した。αSによるWDR5の機能変容は、下流遺伝子の発現変動による神経細胞の恒常性破綻に寄与する可能性がある。