研究課題
基盤研究(C)
孤発性筋萎縮性側索硬化症 (ALS) は、加齢が最大の発症リスクである。申請者は、ヒト運動野で、加齢により、ALSの原因遺伝子TDP-43の自己調節領域が脱メチル化すること、この自己調節領域の運動野での脱メチル化が進むほど、ALSの発症年齢が若くなることを示した。近年、DNAの能動的な脱メチル化により、DNA損傷が惹起されることが報告された。一方、孤発性ALS患者の脊髄において、DNA損傷応答に関わるp53経路の活性化を認めることが報告されている。このことから、孤発性ALSにおいて、DNAの脱メチル化により、DNA損傷及び修復応答が惹起され、加齢、及びALS病態を促進すると考え、検証する。