研究課題
基盤研究(C)
双極症の病態に細胞内カルシウム制御障害の関与が示唆されており、その調節に関わるミトコンドリアの役割が明らかになりつつある。ウォルフラム病は、双極症など精神疾患を高率に合併する。その原因遺伝子であるWFS1は、小胞体におけるMitochondria-Associated ER Membranes(MAMs)に存在し、種々のタンパクとの複合体形成を介したミトコンドリアとのカルシウムイオンの受け渡しにより、細胞内カルシウムの制御に関与することが明らかとなってきた。本研究は、MAMsにおけるWFS1の双極症の分子病態への関与を明らかにし、新規気分安定薬の候補を得るための端緒とする。