研究課題
基盤研究(C)
放射線外照射において、腫瘍の局所に放射線を照射すると全身で抗腫瘍反応が起こり、照射部位以外の腫瘍が退縮する免疫反応(アブスコパル効果)が知られており、放射線による免疫系の活性化によって起こると考えられている。臨床経験から、アブスコパル効果が現れる可能性は、放射線の線量に限らず腫瘍の位置や大きさ、免疫状態などさまざまな因子により変化することが推察される。本研究では、高リスク群神経芽腫に対する131I-MIBG内照射後の免疫反応メカニズムを解明し、免疫チェックポイント阻害剤の併用がより強力な免疫応答を引き起こす可能性を探り、新規治療戦略を開発する。