研究課題
基盤研究(C)
頭部用PET装置を用いた早期診断が高齢化進行における認知症対策として注目されている。しかし、CT装置の搭載が物理的に困難な頭部用PET装置単体では、生体内に生じるガンマ線の吸収を補正するのが難しいため、正確な定量診断を行う上で課題が残る。近年、CT装置を必要とせずにPETの吸収補正ができる深層学習法が数多く提案されているが、学習データに利用したPET薬剤のみを対象としており、データ収集が難しい新規薬剤・装置には適応することができない。本研究では、臨床使用を見据えた実用的な吸収補正法の開発を目的とし、未学習のPETデータにも対応可能な頭部用PET装置における新たな吸収補正法の確立を目指す。