研究課題
基盤研究(C)
重粒子線がん治療に代表されるように線量分布を自在に制御できるようになった今、治療抵抗性のある低酸素部位に対して、線量を上げたり生物効果の高い線質の放射線(酸素線など)を照射したりする次世代の治療法の実現が期待されている。本研究では、我々が開発を進めている世界初の開放型PETを応用し、PET検査薬を用いずに、照射現場で簡便に腫瘍診断を行う手法を開発する。具体的には、照射により体内で自然発生する微弱な陽電子放出核種の動態(生体内洗い出し効果=washout効果)が新たな低酸素マーカーとして活用できるかどうかを明らかにする。