研究課題
基盤研究(C)
がん画像診断や核医学治療を同じ基材のナノ粒子で行えるラジオセラノスティクスの創製を目指し、腫瘍組織への集積性だけでなくステルス特性を保持したままABC現象を回避する「ラクトソーム」実現のための新たなドラッグデザインの妥当性を明らかにする。ABC現象を回避する可能性がある直鎖型ポリグリセロール基などの官能基を有するいくつかの機能性AB型ラクトソームをデザインし、血漿中の抗ラクトソーム抗体産生を低減する最適構造を見出す。この戦略の有効性が明らかになれば、ラクトソームだけでなくナノ粒子全般のラジオセラノスティクス開発やその臨床利用への道を拓くことが期待できる。